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近鉄エクスプレス/全地域で貨物減少し、売上高37%減、営業利益70%減

2009年08月05日/3PL・物流企業

近鉄エクスプレスが8月5日に発表した2010年3月期第1四半期決算によると、売上高は454億6800万円(前年同期比37.0%減)、営業利益7億2700万円(70.0%減)、経常利益8億1600万円(65.1%減)、当期利益3億円(71.7%減)となった。

地域別の動向は、日本国内の航空輸出貨物は、中国の内需拡大策の影響や数ヶ月続いた在庫調整の一巡もあり、台湾、中国向けを中心に液晶関連品など部品・部材で活発な荷動きが見られた。その他の地域向けでは輸送需要の大きな回復は見られず、取扱重量は37.3%減となった。

航空輸入貨物は、景気悪化を背景に通信機器、パソコン、半導体関連品などで輸送需要が減少し、取扱い件数は21.3%減と減少。海上輸出貨物では、一部で設備輸送など大型貨物の取扱いがあったものの電機・自動車関連品等の取扱いが減少し、輸出容積で8.3%減となった。

海上輸入貨物ではアパレル品や雑貨、自動車部品等が減少し、取扱い件数が12.4%減。国内関係会社を含めた日本の営業収入は210億2200万円と34.6%減となった。

米州向けは、航空輸出貨物が半導体・液晶関連品などエレクトロニクス品の出荷が大きく落ち込み、取扱い重量は32.5%減と大幅減を記録。航空輸入貨物も取扱い件数が26.9%減となった。海上貨物は輸出容積で11.4%減、輸入件数で12.7%減となり、米州の全体売上高は65億500万円、35.7%減となった。

欧州・アフリカ地域は、航空輸出貨物が石油プラント関連が順調に推移したものの、自動車・エレクトロニクス関連の既存顧客を中心に輸送需要が減少し、取扱い重量は28.6%減。航空輸入貨物では日本からの物量が大きく減少し、輸入取扱い件数は26.6%減となった。海上貨物は、輸出容積で8.3%減、輸入件数で18.0%減。欧州・アフリカ全体の売上高は44億800万円、34.0%減となった。

東アジア・オセアニア地域の航空輸出貨物は、欧米向けなど外需の減少を背景に生産調整が多く見られ、エレクトロニクス関連品などが大幅に落ち込み、重量で50.4%減と半減した。航空輸入貨物は生産の縮小で日本からの電子部品の入荷が大きく減少し、取扱い件数は30.5%減。海上貨物も大きく落ち込み、輸出容積で25.7%減、輸入件数で28.4%減となった。東アジア・オセアニア全体の売上高は111億9100万円と41.8%減となった。

東南アジア・中近東地域では、航空輸出貨物が荷主の生産調整が多く見られたため、取扱い重量は36.4%減となった。航空輸入貨物は、エレクトロニクス品を中心に生産縮小が進み部品・部材の入荷が減少、取扱い件数は27.2%減。海上貨物は、輸出容積で17.7%減、輸入件数で13.8%減となった。東南アジア・中近東全体の営業収入は35億7500万円、38.6%減だった。

第2四半期は、個別業績の日本発航空貨物の取扱い物量の増加、前期より継続している全社的な合理化策による費用削減効果の進展、また、東アジア地域での収支改善効果もあり、売上高920億円(当初予測より3.2%減)、営業利益23億円(53.3%増)、経常利益25億円(66.7%増)、当期利益13億円(44.4%増)を見込んでいる。

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