京極運輸商事が2月12日に発表した2010年3月期第3四半期決算によると、売上高は61億300万円（前年同期比19.9％減）、営業利益5200万円（前期は1300万円の営業損失）、経常利益8600万円（400万円の経常損失）、当期利益6900万円（8900万円の当期損失）となった。
利益面では希望退職や役員報酬・管理職の賃金カットなど人件費削減などに早期に着手し、前期の損失から改善した。持分法による投資利益の増益や雇用安定助成金、賞与引当金戻入額などの特別利益により、経常利益、当期利益も増益となった。
物流関連事業の概況は、貨物自動車運送事業で得意先の販売量が減少し売上高は30億3900万円（13.7％減）となった。営業利益は人件費など原価の削減効果により1億6300万円（247.0％増）と大幅増となった。
港湾運送及び通関事業は、昨年からの円高による輸出取扱量の減少や、国内の消費低迷による輸入取扱量の減少などで、売上高は4億4700万円（20.5％減）、営業利益は1200万円（30.4％減）だった。
倉庫事業は、新規取引先からの板ガラスなどの増加はあったが、既存取引先の合成樹脂、紙加工剤、機械部品などの保管量が減少し、売上高は2億9700万円（19.4％減）、営業利益は3400万円（43.3％減）となった。
通期は売上高81億円（15.4％減）、営業利益7000万円、経常利益1億円、当期利益8000万円を見込んでいる。
