財務省が2月24日に発表した1月の貿易統計速報によると、輸出額は4兆9024億円（前年同月比40.9％増）、輸入額は4兆8172億円（8.6％増）と両方とも増加した。
輸出では、自動車（59.2％増）、半導体等電子部品（83.1％増）、自動車の部分品（89.6％増）などが増加した。輸入では原粗油（76.1％増）、石油製品（97.0％増）、半導体等電子部品（53.9％増）が増加。減少したのは石炭（46.2％減）、液化天然ガス（18.9％減）で、輸出は過去59位、輸入は43位の水準だった。
地域別の貿易動向では、米国向け輸出は7104億円（24.2％増）と29ヶ月ぶりの増加となり、輸入は4733億円（7.8％増）と16ヶ月ぶりの増加。輸出から輸入を差し引いた額は23716億円と2ヶ月ぶりに増加した。輸出では、自動車（128.4％増）、自動車の部分品（63.2％増）、半導体等電子部品（54.5％増）が増加し、二輪自動車（67.1％減）、鉄鋼（55.0％減）が減少した。輸入で航空機類（298.4％増）、科学光学機器（46.6％増）、半導体等電子部品（51.7％増）が増加した。
EU向けでは、輸出が5800億円（11.1％増）と2ヶ月連続で増加する一方、輸入が4879億円（1.3％減）と16ヶ月連続で減少。輸出－輸入の差し引き額は921億円（230.8％増）と2ヶ月連続で増加した。主な輸出の増加品目は自動車（53.4％増）、自動車の部分品（98.0％増）、原動機（40.1％増）が増加した。輸入では医薬品（47.5％増）、科学光学機器（55.4％増）は増加したが、自動車（21.1％減）、重電機器（67.0％減）などが減少した。
アジア向けでは、輸出が2兆7195億円（68.1％増）と3ヶ月連続、輸入は2兆1643億円（5.6％増）と15ヶ月ぶりに増加した。輸出－輸入の差し引き額は5552億円と5ヶ月連続で増加した。輸出では半導体等電子部品（101.9％増）、プラスチック（145.9％増）、有機化合物（109.5％増）が増加。輸入では半導体等電子部品（58.7％増）、部品を含む音響・映像機器（56.2％増）、石油製品（106.2％増）が増加し、衣類・同付属品（23.6％減）が減少した。
中国向けでは、輸出は9200億円（79.9％増）と3ヶ月連続で増加し、輸入は1兆506億円（2.3％減）と15ヶ月連続で減少した。輸出－輸入の差し引き額はマイナス1306億円（76.8％減）と2ヶ月ぶりの赤字を記録。輸出品目では自動車（342.8％増）、半導体等電子部品（97.3％増）、プラスチック（143.7％増）が増加し、輸入では周辺機器を含めた電算機類（11.1％増）、通信機（42.1％増）、部品を含む音響映像機器（69.0％増）が増加。衣類・同付属品（25.7％減）、石炭（69.9％減）などが減少した。
