財務省が3月24日に発表した2月の貿易統計速報によると、輸出額は5兆1287億円（前年同月比45.3％増）、輸入額は4兆4777億円（29.5％増）と増加した。
輸出では、自動車（105.0％増）、半導体等電子部品（69.1％増）、自動車の部分品（121.7％増）などが増加した。輸入では原粗油（64.6％増）、石油製品（127.8％増）、非鉄金属（99.4％増）が増加。減少したのは前月同様石炭（33.3％減）で、輸出・輸出とも過去53位の水準だった。
地域別の貿易動向では、米国向け輸出は8371億円（50.4％増）、輸入は4412億円（7.2％増）とともに2か月連続で増加した。輸出から輸入を差し引いた額は3959億円（173.0％増）とこちらも2か月連続で増加した。輸出では、自動車（129.9％増）、自動車の部分品（147.2％増）、原動機（59.0％増）が増加した。輸入では穀物類（13.2％増）、科学光学機器（29.3％増）、半導体等電子部品（71.8％増）が増加し、航空機類（72.7％減）、原動機（28.3％減）が減少した。
EU向けでは、輸出が5880億円（19.71％増）と3か月連続で増加し、輸入も4221億円（7.3％増）と17か月ぶりに増加。輸出－輸入の差し引き額は1659億円（69.9％増）と3か月連続で増加した。主な輸出の増加品目は自動車（61.4％増）、自動車の部分品（104.5％増）、原動機（65.8％増）で、輸入では医薬品（27.7％増）、科学光学機器（22.9％増）、自動車（129.6％増）が増加。有機化合物（18.4％減）、魚介類（72.8％減）は減少した。
アジア向けでは、輸出が2兆7756億円（55.7％増）と4か月連続、輸入は1兆9627億円（38.9％増）と2か月連続で増加した。輸出－輸入の差し引き額は8129億円（120.3％増）と6か月連続で増加。輸出では半導体等電子部品（71.2％増）、プラスチック（84.9％増）、自動車（163.6％増）が増加し、輸入では半導体等電子部品（39.5％増）、部品を含む音響・映像機器（100.7％増）、衣類・同付属品（46.5％増）が増加した。
中国向けでは、輸出は9024億円（47.7％増）と4か月連続で増加し、輸入も9270億円（54.3％増）と16か月ぶりに増加した。輸出－輸入の差し引き額はマイナス246億円と2か月連続の赤字となった。輸出品目では自動車（258.5％増）、半導体等電子部品（54.5％増）、自動車の部分品（132.3％増）が増加し、輸入では周辺機器を含めた電算機類（24.6％増）、部品を含む音響映像機器（130.9％増）、衣類・同付属品（54.0％増）が増加した。
