商船三井は3月23日、赤阪鐵工所と共同で、C重油を使用する舶用ディーゼル機関の排気ガス脱塵処理装置(DPF)を開発したと発表した。
粒子状物質(PM)の除去を目的とした装置で、内航フェリーディーゼル主機関への搭載実証試験では、PMを80%以上除去する効果を上げている。
C重油を燃料とする舶用大型ディーゼル主機関での、自己再生型DPFによる船上実証試験の成功は世界で初めてという。
装置はセラミック(炭化珪素)繊維を素材としたフィルターを内蔵し、排気ガスが通過する際に、フィルターでPMを捕集し、フィルターが捕集したPMを内蔵ヒーターが自動的に燃焼除去する自己再生型で、フィルターの目詰まりを起こさない。
この結果、連続使用が可能で、乗組員のメンテナンスフリーを実現できる。