商船三井が7月29日に発表した2011年3月期第1四半期の業績は、売上高3969億円(前年同期比33.5%増)、営業利益390億円(前年同期は122億円の損失)、経常利益392億円(前年同期は114億円の損失)、当期利益208億円(前年同期は130億円の損失)と大幅回復した。
不定期専用船事業では、ドライバルク船市況は、4月下旬からブラジル出し中国向け鉄鉱石の荷動きが活発化したことをうけて船腹需給が逼迫し、5月下旬から6月初めには一時US$60,000台を覗う水準まで上昇した。
6月に入ると、中国の鉄鉱石輸入量が前年同月比マイナスとなるなど荷動きが鈍化傾向を示し、US$20,000台まで軟化した。
自動車船部門は、老齢余剰船腹の処分・返船により大幅減船を実施し、た荷動きの復調が加わって黒字化を実現した。この結果、不定期専用船事業の売上高2101億円(35.2%増)、経常利益279億円(6.7倍)となった。
コンテナ船事業は、コスト削減に加えて、航路網の改編・拡充を行った結果、世界景気の回復による荷動きと運賃市況の大幅改善により、黒字化を実現し、売上高1468億円(40.8%増)、経常利益85億円となった。
通期の業績は、売上高1兆5500億円、営業利益1200億円、経常利益1200億円、当期利益650億円を見込んでいる。