三洋電機ロジスティクスが4月22日に発表した2010年3月期業績によると、売上高381億2400万円（前年同期比3.2％増）、営業利益22億円（49.3％増）、経常利益22億2900万円（46.3％増）、当期利益9億8800万円（46.1％増）となった。
エコポイント制度による物流量の回復は見られたものの、デフレ環境の影響もあり伸び悩み、売上は3.2％増の伸びにとどまった。倉庫内オペレーション業務の改善、運送原価の低減、間接経費削減などコスト競争力の強化に努めたことによって営業損益以下は増益となった。
セグメント別にみると、ロジスティクス・ソリューション事業では、既存顧客との取引拡大、新規顧客の獲得、宅配・設置事業の事業領域拡大等の営業強化を推進する一方で、倉庫内オペレーション業務の改善、外注コストとなる運送原価などコスト低減に努めた結果、売上高は173億6500万円（6.4％増）、営業利益は18億9000万円（51.5％増）となった。
国際物流事業の売上高は11億8200万円（8.0％増）、営業利益は1億4500万円（0.1％増）だった。
国内一般物流事業では、流通系共同プラットフォームを活用した家電メーカー等の物流受託、家電物流以外への事業領域の拡大、同業他社との共同物流による事業規模拡大等を推進するとともに、既存顧客における再生可能エネルギー分野への取り組みを強化した。
国内メーカーの生産再開による物流量の回復、再生可能エネルギー分野での物流量の拡大、新規顧客獲得による物流量の底上げ、継続的な原価低減活動が寄与し、売上高は195億7600万円（0.3％増）、営業利益は16億8600万円（17.8％増）となった。
来期の業績は、売上高380億円、営業利益13億2000万円、経常利益13億6000万円、当期利益7億4000万円の見通し。
