LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

澁澤倉庫/売上8.1%減、当期利益2.3倍

2010年05月11日/3PL・物流企業

澁澤倉庫が5月11日に発表した2010年3月期業績によると、売上高は487億1700万円(前年同期比8.1%減)、営業利益14億8700万円(18.6%減)、経常利益12億1500万円(18.4%減)、当期利益8億500万円(130.1%増)となった。

売上高は、新拠点の寄与はあったものの、主力の陸上運送業務をはじめ荷動きが低調だったため、前期比42億7000万円減となった。営業利益は、コスト削減に一定の成果があったが、固定資産の取得一時費用に加え、物流事業における取扱量の減少や不動産事業における一部賃貸施設の解約の影響があり、3億4000万円減だった。

経常利益は、前期にあった持分法による投資損失の解消などがあったが、2億7400万円減少した。当期利益については、連結子会社の合理化にともなう事業再編損など3億3000万円を特別損失として計上したが、投資等損失引当金戻入額など2億9100万円を特別利益として計上したほか、投資損失の認容による税金費用の減少や前期にあった繰延税金資産の取り崩しや上場有価証券評価損にかかわる税金費用の解消により、前期比4億5500万円増だった。

物流事業をみると、倉庫業務は、流通加工業務の拡充などにより荷役料は増加したものの、保管残高の低迷により保管料が減少したことが響き、売上高は4.0%減の79億5100万円となった。

港湾運送業務は、輸出荷捌貨物は回復基調にあるが、輸入荷捌貨物の取扱いが低調に推移したほか、輸出鋼材など在来船貨物にかかわる船内荷役業務の取扱いが伸び悩んだことなどにより、売上高は13.7%減の50億4500万円となった。

陸上運送業務は、メーカー各社の生産調整や天候不順による夏型商品の売れ行き鈍化などにより、フェリー航送を含めた輸配送業務が減少したほか、引越業務も低調に推移し、売上高は7.9%減の248億2100万円となった。

国際輸送業務は、航空貨物の輸出入取扱いが引き続き低調に推移し、海上貨物についても、主力の日本-アジア間の一貫輸送や海外荷捌業務ともに増加基調で推移したものの、前期の水準までには至らず、売上高は27.0%減の31億5200万円となった。

物流事業全体の売上高は9.7%減の423億1100万円となった。

不動産事業の売上高は5.4%増の58億8700万円となった。

来期の業績は、売上高500億円、営業利益20億円、経常利益15億3000万円、当期利益7億円の見通し。

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース