富士通フロンテック、富士通研究所、大日本印刷（DNP）は5月12日、すべてのCD／DVD／BD（光学ディスク）に対応したUHF帯RFIDタグを世界で初めて開発したと発表した。
＜ディスクへの装着イメージ＞
RFIDタグは、富士通フロンテックと富士通研究所がタグのアンテナ技術開発とインレット製造を行ない、DNPがラベル加工を分担した。
今回の開発により、従来のHF帯（13.56MHz）を使ったCD／DVD用RFIDタグに比べ、通信距離を大幅に拡大しただけでなく、BDを含むことなる種類の記録媒体が重なっていても一括で読み取ることを可能にし、媒体管理の効率化を実現している。
このUHF帯RFIDタグは、音楽業界、映像提供会社、レンタル業、これら媒体を管理する計算機センター、図書館などへの幅広い適用が期待できる。
光学ディスクの管理においては、従来HF帯（13.56MHz）を使ったCD／DVD用RFIDタグがあるが、通信距離が密着～10cm程度と短く、識別するためにはCDやDVDを一枚ずつ取り出して読み取る必要があるなど、業務の効率化面で課題となっていた。
UHF帯のRFIDタグを利用することで、各種の光学ディスクを数十枚単位で重ね合わせた状態で一括して読み取ることができるようになった。RFIDタグを利用すれば、光学ディスクが棚やダンボールに保管されている状態でもそのまま読み取りが可能なため、入荷／出荷の管理を行う現場作業の負担軽減を図ることができる。
