エスラインが5月13日に発表した2010年3月期業績によると、売上高387億8400万円（前年同期比0.4％減）、営業利益9億1800万円（118.7％増）、経常利益10億3400万円（86.6％増）、当期利益7億4100万円（4億1400万円の当期損失）となった。
当期利益は連結子会社の土地や車両運搬具等の固定資産売却益5億6600万円とその他特別利益を加算し、旧支店・社宅等の取り壊し費用や車両運搬具などの固定資産除売却損2億6300万円とその他特別損失、法人税などを減算した結果、7億4100万円となった。
物流関連事業をみると、貨物自動車運送事業のうち特別積合せ部門では、エスラインギフが、静岡支店を駿河区池田から葵区牧ヶ谷に移転して、作業効率の向上と、運行の合理化・効率化を進め、特別積合せ以外の物流業務で家電配送業務の運営もできる複合施設を設けて、付加価値を付けた物流サービスの提供を実現した。
昨年の名古屋エリアに続き大阪エリア所在の2つの営業拠点（本町支店と城東支店）の統合と集配エリアの見直しを実施し、集配と運行の合理化・効率化を図った。
専門輸送分野は、大手量販店の調達から納品までの一貫した輸送業務、コンビニエンスストアの地域ルート配送業務、家電や大型家具の保管・配送・設置業務などを、グループ各社が保有する有形無形の財産を活かし、グループ全体の業績確保に努めた。
倉庫部門は、商品の調達から加工、配送に至るまでの一貫した物流業務を、グループ各社の保管施設や輸送網、情報システムを最大限に活かして提供した。
この結果、物流関連事業の売上高は380億6500万円（0.7％減）、営業利益12億2900万円（42.4％増）となった。
来期の業績は、売上高395億円、営業利益9億円、経常利益10億円、当期利益4億8000万円の見通し。
