LSホールディングスは5月25日、三洋電機ロジスティクスの発行済み株式すべてを取得し、同社を完全子会社化するために、公開買付けを行うと発表した。
三洋電機ロジスティクスは同日、LSホールディングスによる同社普通株式に対する公開買付けについて賛意を表明すると発表し、株主に対して同公開買付けへの応募を推奨する。
公開買付けが成立した場合には、LSホールディングスが同社を完全子会社化し、同社株式が上場廃止となる予定だ。
LSホールディングスはロングリーチグループが運用する投資ファンドの傘下にある投資主体が発行済株式総数の100％を所有し、公開買付けを通じて三洋電機ロジの株式を取得・所有することを主な目的として設立された株式会社。
ロングリーチグループは、今後の日本産業の発展を担う企業の成長を中長期的視点で支援することを目的として、2003年10月に設立。設立以来、日本やアジアのサービス・テクノロジー・コンシューマー・金融の各分野に6件の投資を行っている。
三洋電機ロジは、メーカー物流を源泉に中核事業に成長した3PL事業の取引拡大、3PL事業とシナジー効果を有するものとして育成している宅配・設置事業の取引拡大、メーカー物流の底堅い顧客層の獲得によって自主独立経営体質の確立を加速。
また、倉庫内オペレーション業務の改善、運送原価の低減、間接経費削減などのコスト競争力の強化により、2010年3月期連結会計年度においては、売上高381億2400万円（前期比3.2％増）、営業利益は22億円（49.3％増）、経常利益は22億2900万円（46.3％増）、当期利益は9億8800万円（46.1％増）を計上している。
