帝国データバンクによると、家庭用照明器具メーカーの丸善電機は6月21日、神戸地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けた。負債総額は約45億円。
丸善電機は、1921年4月に「丸善電機商会」として創業し、1956年2月に丸善電機として法人改組した。「ラッキー」の商品ブランドで家庭用照明器具事業を拡大し、主に家電量販店やホームセンター向けに販売していた。
本社、氷上工場のほか全国7か所に支社・営業所を設け、2003年5月には上海事務所を設立。2003年3月期は得意先の家電量販店の出店増などで、売上高は約82億100万円となった。
しかし、主力得意先の業績不振、2004年の台風で氷上工場の在庫品が水没するなどで売上が減少し、2009年3月期の売上高は約72億6200万円となった。
丸善電機は事業所の集約や遊休不動産の売却などリストラを行ったが、回復に結びつかず今回の措置となった。