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佐川急便/宅配専用車載ナビゲーション・システム導入

2010年06月28日/IT・機器

佐川急便は6月28日、個人宅への配達効率向上と環境負荷低減を目的に、SGホールディングスグループのSGシステムとゼンリンデータコムが共同開発した業界初の宅配専用車載ナビゲーション・システム「Biz-Navi」(ビズナビ)を集配車両に導入すると発表した。

7月1日から搭載をはじめ、今年度は3037台を導入する予定だ。

佐川急便とSGシステムは正式導入に先立ち各地区で同一コース・個数で比較実験をした結果、「Biz-Navi」を搭載した車両が搭載しない車両に比べ、所要時間で21%短縮、走行距離で34%短縮、燃料消費量は34%削減と大幅に配達効率が向上し、燃料消費を削減することが実証された。

同時にCO2排出量も34%の抑制につながり、環境保全の面からも効果が見込めると同社は見ている。

通信販売市場の拡大にともない、同社においても取扱個数におけるBtoC(企業から個人宅へ)の割合が大きくなっている。同社はto C市場に強い輸配送インフラを構築するため、サービスセンターなどの小規模店舗を拡充するとともに、「新配達店コードの導入」、「送り状デザインの刷新」などに取り組んでいる。

「Biz-Navi」導入により、燃料消費量の削減にともなうCO2排出量の抑制につなげていく。また、経験や土地勘に頼らず配達能力を落とさない業務が可能となることで、輸送品質の向上とともに配達業務の効率化を進め、to C市場向けのきめ細かいサービスを提供していく。

Biz-Naviの特徴は、全配達先(多数の目的地)を同一画面に一括表示、最適経路の選択を直感的に実現。地図上の選択した地点から距離が近い5件を、次の配達先候補として自動表示する。宅配便市場でニーズが増加している時間帯指定の配達も、時間警告機能で知らせる。

配達予定件数、完了件数、不在件数を常に表示することで、進捗状況を見える化する。事故多発地帯等の注意ポイントも、上位システムから取り込み可能で、該当ポイントへ近づくと警告音で注意を促すほか、地図の電子化で路上停車での地図調べの時間を排除し、安全性を向上する。

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