テキサス・インスツルメンツ(TI)は7月15日、会津若松にある半導体ウェハ製造工場と製造装置を購入すると発表した。
現在、スパンション・ジャパン(SJL)によって運営されており、裁判所に認可された更生計画のもとでの取得になる。今回の購入で、アナログ半導体の生産能力をコスト効率良く引き上げることができるとTIは期待している。
工場には2つのウェハ製造工程があり、1つはTIのアナログ事業の売り上げを年間10億ドル以上拡大できる生産能力を備えた200ミリウェハ製造工程(稼働中)。もう1つは、現在未稼働で、200ミリや300ミリウェハによる生産に対応することができる。
TIは200ミリウェハ製造工程を引き続き稼動させ、もう1つの工程は将来の生産能力拡大のために確保する。TIは、会津のほぼすべてのスパンション・ジャパン従業員に対し雇用を提示する計画だ。