三井化学は8月4日、中国石油化工(Sinopec)との間で、中国・上海市にフェノール年産25万トン、アセトン年産15万トンのプラントを新設することに正式合意したと発表した。
プラントは2013年第2四半期営業運転を開始する。設備投資額は300億円を見込んでいる。
両社は昨年12月に、フェノール・アセトンに関しては「新設プロジェクトに関する検討覚書」、EPT(エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム)に関しては「合弁事業推進のためのFSに関する意向書」を締結し、検討を進めてきた。
EPTに関してもFSは順調に進捗し、「新設プロジェクトに関する検討覚書」を締結した。合弁の正式合意は9月を予定している。
2社は、フェノール・アセトンの新プラント建設により、原料から誘導品(ビスフェノールAなど)までの一貫競争力をもった世界有数のフェノール・アセトンのコンプレックスを実現することになる。