積水化学工業・高機能プラスチックスカンパニーは7月9日、日本と中国の拠点で自動車に用いられる合わせガラス用中間膜の製膜ラインを新設すると発表した。
総投資額は約100億円で、今回の設備新設により、世界で約42%を占める中間膜のシェアを2010年度に44%に引き上げる計画だ。
製造ラインを増強するのは、滋賀県甲賀市の滋賀水口工場、中国の積水中間膜(蘇州)有限公司の2拠点。今回の増強は、滋賀水口工場は6系列目、蘇州の拠点は2系列目となる。高機能中間膜の需要が順調に増加しているため、需要増に対応するためで、同工場では増強に合わせ樹脂生産ラインも増設する。
新ラインの稼働開始は、滋賀水口工場は2009年10月を予定で、これにより従来2600万台分/年だった生産能力が3200万台分/年に引き上げられる。
蘇州有限公司の新ラインも同時に稼働を開始し、600万台分/年の製造能力を1200万台分/年と製造能力を倍増させる。