日本郵船は6月3日、グループ会社の日本油化工業と環境への負荷が小さい低硫黄軽油用の添加剤「Yunic700LS」を共同開発したと発表した。
Yunic700LSは硫黄酸化物の排出が少ない低硫黄軽油に混合し、低硫黄軽油の使用で起こり得る燃料油系統の機械的トラブルを防止する。両社は、欧米での環境規制の強化などを背景に、環境保全への寄与と低硫黄軽油での安定した運航を目指して開発した。
開発に当たり、両社は燃料ポンプメーカーでの実機試験などで、Yunic700LSを使用すると潤滑性が約30%向上することを確認し、ことし1月から日本郵船が試用している。