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リコー/香港から大阪倉庫への補充製品直送で、年間1330万円削減

2010年06月30日/SCM・経営

リコーが6月25日に発表したリコーグループ環境経営報告書2010によると、2009年度は中国・深センの生産拠点から大阪倉庫に補充する製品の64.6%を、香港から神戸港を経由して大阪倉庫に直送し約1330万円/年のコスト削減効果を得た。

従来、深センの生産拠点から日本へ送る製品は、香港に集約して横浜港に船で送り、御殿場の本部倉庫に集約した後、トラックで日本国内各地の倉庫に運んでいたもので、ある程度の物量が確保されていて積載効率が保てる西日本向け製品も、全て本部倉庫を経由していた。

このため2009年度に「ハブと本部倉庫の中抜き」を実現するシステムを立ち上げ、大阪倉庫に直送する新ルートを開設。1回の輸送量が40フィートコンテナ1本に満たない場合のみ他の国内地域向け製品と混載して従来ルートで輸送する。この結果、大阪倉庫に補充する全製品の64.6%を大阪に直送したことで約62.9トン/年のCO2排出量が削減できた。

また、中国の華南地区で調達した部品などを、グループの海外生産拠点などに供給している理光通運はミルクラン方式を採用した。各仕入先の集荷物量を事前に電話と専用ネットワークで収集し、計画的な巡回集荷で積載効率を30%から65%に向上した。

出荷量の大きな仕入先は、理光通運の倉庫を通さず港に直接出荷する方式も導入し、約310トン/年(35%)のCO2削減につなげた。

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