経済産業省は8月3日、サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出量算定基準に関する調査・研究会の第2回を開催した。
<急ピッチで進む海外の動きを検証・確認する委員会>
同省では、温室効果ガス(GHG)算定・報告の世界的なガイドラインであるGHGプロトコルでサプライチェーンについて定義しているスコープ3基準について、調査研究を進めている。
今回、スコープ3基準の問題点を抽出するため、6社(電機、食品、化学3社、オフィス家具)の協力を得て、試算を実施した。
その中で、輸送分野での把握について、グループ会社とグループ会社外とで、分けて集計するのが困難であるといった具体的な指摘が、いくつか出てきた。
このため、スコープ3基準に対するパブリックコメントを提出し、検討をするように要請する考えだ。
さらに、ISOなど各分野での世界的な最新の取り組み状況について、委員から報告された。
委員会では、企業向けアンケートを行い、認知を広げるとともに、2010年9月に公開されるスコープ3基準のドラフトの分析を進めていくとしている。