ラサール インベストメント マネジメント インクは、アジア太平洋地域を対象にした不動産ファンド「ラサール アジア オポチュニティ ファンド2」が10億米ドル(邦貨換算約1,100億円)の資金調達を完了した。今後2~3年間で、運用資産を約40億ドル(邦貨換算約4,400億円)規模にまで拡大を目指す。
ラサール インベストメント マネジメントのアジアパシフィック地域のCEOであるジャック・R・チャンドラーは、同ファンドの資金調達規模が10億米ドルを突破したことについて、「米国、欧州、中東、そしてアジアパシフィック地域の30有余の年金基金を核とする顧客から設定後わずか7ヶ月の短期間で資金調達ができたことに満足している。アジアパシフィック地域は近年、世界的に最も成長性を秘めた経済圏として注目されるとともに、不動産分野におけるファンダメンタルズの力強さ、そして市場の透明性の拡大によって、魅力的なリスク調整済みの投資収益を提供している」と述べている。
「ラサール アジア オポチュニティ ファンド2」は、アジアパシフィック地域(日本、韓国、中国本土など)をターゲットとして、オフィスをはじめ商業施設、住宅、物流、高級リゾート、その他の商業不動産を積極的に取得している。
すでに日本、韓国において同ファンドの20%に相当する9つの不動産に投資をしており、更にファンドの20%にあたる交渉中の案件がある。
ファンドプレジデントであるイアン・R・マッキ-は、「弊社は、アジアパシフィック地域において、過去5年間で約30億ドル(邦貨換算約3,300億円)以上の投資を行ってきた。我々のアジアにおける運用実績と拡大する独自のネットワーク、そしてジョーンズ ラング ラサールグループとしてのネームバリューが相まって、アジア地域において質の高い不動産取得の機会を押し広げている」と説明している。
ちなみにアジアに特化した最初の不動産ファンド「ラサール アジア リカバリー ファンド」は、約8億米ドル(邦貨換算約900億円)の運用資産規模で、安定した利回りを続けている。