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川崎汽船/米国コンテナ・ターミナルでの排気ガス抑制に取り組む

2006年05月29日/未分類

川崎汽船(株)100%出資の米国コンテナ・ターミナル運営会社ITS(インターナショナル・トランスポーテーション・サービス)とロングビーチ港湾局(ポート・オブ・ロングビーチ)は、ITSが同港湾局と締結している35年間のターミナル借受け期間終了に伴い、当該施設の20年間新規借受け契約について基本合意した。

この新規借受け契約締結に伴い2007年以降カリフォルニア州大気資源局(エアー・リソース・ボード)による排気ガス規制法の施行に先駆け、同社はロングビーチ港に寄港するコンテナ船からの排気ガスの、またITSはターミナルで使用する荷役機器から排出される排気ガスの軽減措置を積極的に講じることで合意した。

南カリフォルニアでは増加の一途を辿る海上輸送貨物と寄港コンテナ船の大型化により、寄港船舶及びターミナル荷役機器からの排気ガスによる大気汚染問題が深刻化している。

川崎汽船はアジア・カリフォルニア定期航路に自社船を週2便10隻配船しており、このうち、中国・カリフォルニアの定期航路PSW-1に従事している5500TEU型5隻に陸上施設から船内必要電力を受電できる設備を搭載し、ITSに着岸中は陸上電源に切り替え、本船ディーゼル発電機を使用しない体制とする。

これにより、着岸、荷役中の本船発電機からの排気ガスは事実上ゼロ・エミッションとなり、CO2、NOx、SOx、PM(Particulate Matter:微粒子)などの大気放出を大幅に軽減し環境保全に貢献するもの。受電設備搭載工事は2006年3月以降、本船の定期検査工事時に合わせ実施を開始した。

またITSでは2011年までにディーゼル・エンジンを搭載している全ての荷役機器の改装、代替もおこなうことにしており、船5隻への受電設備搭載とあわせ、同社グループで総額約25億円の投資となる見込み。

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