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ニチレイ/低温物流事業の通期売上高0.3%増、営業利益7.4%減

2011年05月10日/決算

ニチレイが5月10日に発表した2011年3月期決算によると、低温物流事業の売上高1394億1400万円(前年同期比0.3%増)、営業利益72億9600万円(7.4%減)となった。

国内事業は、物流ネットワーク事業が車両の効率活用などにより徹底してコスト圧縮を図りつつ、新規物流センターの立ち上げやチルド・常温の温度帯への展開など事業の規模と領域の拡大を進め、増収に寄与した。地域保管事業が荷主の在庫圧縮や異常気象の影響を大きく受けたことなどから減益となった。

海外事業は、ポーランド新設効果とフランス低温物流事業会社の買収により収益基盤は拡大するものの、ユーロ安(円高)の影響などにより前期並みにとどまり、低温物流事業全体では増収・減益となった。

次期に向けては、物流ネットワーク事業は、配送車両の効率活用による価格競争力を武器にグループ拠点機能、顧客基盤をフル活用し輸配送事業の成長を促進する。

また、TC(通過型センター)事業の調達物流やチルド・常温帯の事業領域拡大を進め、売上げの拡大を図る3PL(サードパーティロジスティクス)では、高度な物流提案力とコンサルティング機能をフル活用し、新たな顧客獲得に注力する。

地域保管事業は、顧客のサプライチェーンの全体像を把握したうえで物流ニーズを深掘りし、高品質・高付加価値サービスを提供することなどにより、新規顧客の獲得および新規商材の集荷を推進し、業容拡大を図る。

また、2011年2月に稼働した東扇島物流センター(川崎市川崎区)の早期安定稼働に注力するとともに、同センターの2期棟増設を見据えた集荷拡大を図る。

海外事業は、欧州地域では新たな顧客開拓により特定顧客・商材への過度の依存を解消する。また、買収したフランスの低温物流事業会社とのシナジー効果を追求し、収益基盤の強化に注力する。中国(上海)では、第二センターの早期開設と高騰する人件費への適切な対応を施し、事業拡大への基盤を構築する、としている。

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