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アルプス物流/3月期の売上高10.0%増、営業利益9.8%増

2011年05月12日/決算

アルプス物流が5月12日に発表した2011年3月期決算によると、売上高669億300万円(前年同期比10.0%増)、営業利益38億4000万円(9.8%増)、経常利益38億1700万円(5.0%増)、当期利益16億3000万円(11.7%減)となった。

国内では、2010年4月に筑波営業所(茨城県)、5月に厚木デポ(神奈川県)を開設。倉庫関連では、北上(岩手県)での新倉庫建設、小名浜営業所(福島県)の倉庫増築に着工した。2011年上期に稼動を開始し、事業運営の効率化や取扱貨物の拡大につなげたいとしている。

また、2010年10月1日付で同社は、TDKラムダ・ファシリティーズの全株式を取得。社名をアルプス物流ファシリティーズに変更し、同社グループの一員として事業の効率化と南茨城エリアでの新規・深耕拡販に取り組んでいる。

海外では、中国で輸出加工区と長距離トラック輸送「アルプス特快便」を組み合わせた独自サービスの拡大を目的に、2010年4月に煙台支店(山東省)を開設。また、タイ・アユタヤ倉庫や、米国・マッカレン(テキサス州)倉庫の増床など、既存拠点の拡充を図った。

さらに、これまで代理店を活用してビジネスを行ってきた台湾、韓国で、2010年9月に台湾・台北市近郊に台湾アルプス物流、2011年3月に韓国アルプス物流をそれぞれ設立するなど、新たな地域へも拠点展開を進め、グローバル・ネットワークを強化していくとしている。

重点施策である事業体質の強化については、2010年3月に運用を開始した新運送システムを活用して、輸送品質・輸送効率の向上や業務の合理化を進めるなど、生産性の向上や絶対品質の提供に取り組んできた。

顧客の最適地生産へのシフトや物流合理化ニーズが加速する中、国内外が一体化したグローバル営業活動、同社独自のサービス・メニューの提供など、積極的に新規・深耕拡販を推進してきた。期末に掛けて震災の影響はあったが、諸施策の実行と電子部品市況の回復により、増収増益を達成することができた。

来期の業績予想は、売上高640億円(4.3%減)、営業利益33億円(14.1%減)、経常利益33億5000万円(12.2%減)、当期利益16億円(1.9%減)。

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