佐川急便と佐川グローバルロジスティクスは5月23日、上海で宅配便事業を展開している上海大衆佐川急便物流が、代金引換サービスで「銀聯カード」の決済を開始した、と発表した。
<銀聯カードと決済端末>
第一号企業として、「銀聯カード」決済を導入したのは、3月30日から上海で化粧品の通信販売を開始した新日本製薬。同社の上海進出に際しては、決済をはじめ上海への輸出入、通関、一時保管、在庫管理、ピッキング、宅配など物流に関するすべての業務を国内外のSGホールディングスグループがトータルサポートしている。
上海での通販の場合、代金引換サービスの利用が高く、商品配達時に代金を購入者から現金で受け取っている。しかし、中国国内で13億枚以上発行され、最も利用率の高い「銀聯カード」の決済ニーズが高いことから、携帯決済端末をドライバーに配備し、配達時に玄関先での「銀聯カード」決済を開始したもの。
これにより決済方法の多様化が図れ、購入者の利便性が大幅に向上し、通販事業者にも大きなメリットを提供することが可能となった。
<上海保利佐川物流・桃浦物流センター>
なお、新日本製薬でのSGホールディングスグループの役割は、日本国内の物流業務は佐川急便、上海への輸送・通関業務が佐川グローバルロジスティクス、上海での物流業務(在庫管理、検品、保管、加工、ピッキング、出荷)が上海保利佐川物流・桃浦物流センター、上海での宅配と代金回収業務(銀聯カード決済を含む)が上海大衆佐川急便が行う。
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