帝国データバンクは7月1日、東日本大震災の影響による6月の企業倒産数が78件で、3か月連続で前月を上回ったと発表した。
累計では209件に達し、震災発生から4か月弱ですでに阪神大震災時の年間合計(194件)を突破。阪神大震災時の2.5倍の発生件数となった。
負債総額の累計は1011億6800万円となり1000億円の大台を突破、同じく阪神大震災時の年間合計(600億7400万円)を大幅に上回っている。倒産企業の従業員数も3305人を数えた。
地域別では、6月は関東(29件)、中部(15件)の増加が目立った。東北は8件に減少した。
倒産パターン別では、6月は「間接被害型」が74件と全体の94.9%。「直接被害型」は4件の判明にとどまった。
業種別では、6月は「建設」(16件)が最も多かった。次いで「旅館・ホテル」(11件)、「機械・金属等製造」(7件)が続いた。運送会社は1件だった。