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DIC/約15億円の投資額、欧州で新プラント建設へ

2011年10月07日/国際

DICは10月7日、オーストリア・ウィーンにて、PPSコンパウンドの新プラント(総投資額1400万ユーロ、約15億円)の建設を決定したと発表した。

新プラントは、2012年末に完工し、試運転を経て商業生産を開始するが、これに先立ち9月30日に欧州の大手化学メーカーSolvay社からPPSコンパウンド事業を譲受することで合意に至った。これにより、欧州市場における同社の速やかなPPS事業基盤の強化を図る。

新プラントの生産能力は、稼動開始時点では6000トンの予定だが、将来的には年産1万トンまでの生産ラインの拡張が可能。同社グループでは、数年後に、欧州でのPPSコンパウンドのシェア20%以上を目指すが、今後の需要増大にも円滑に対応することで、揺るぎない世界トップシェアの地位確立を目指す。

なお、同社グループでは、PPSコンパウンドについては、今年7月に約5億円を投じてマレーシア(DIC Compounds(Malaysia))の生産能力を、年産1500トンから4500トンへ増強。今回のオーストリアでの約15億円を投じる新プラントは、これに続く生産能力拡大となる。

また、PPS樹脂についても鹿島の生産拠点(DIC EP)に、約80億円を投じて2013年に新プラントを完工する予定。同社グループでは、合計約100億円を投じたグローバルベースでのPPS増産一大プロジェクトを遂行している。

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