センコーは11月11日、ケミカルタンカー「扇奥羽丸(せんおううまる)」を建造し、就航した。
<扇奥羽丸>
扇奥羽丸は、日本国内の各港を巡航し、合成樹脂メーカーなどに様々な液体化学品輸送のサービスを提供する。
内航ケミカル船業界での船腹が減少しており、来年度からケミカル製品輸送の船型条件が格上げされるため、ケミカル製品の安定輸送と事業拡大のため建造した。
様々な荷主のあらゆる製品に対応できるよう、タイプⅡと呼ばれる仕様にするとともに、環境に配慮した新型のエンジンを搭載しており、窒素酸化物(NOX)の排出量の低減を実現している。
安全な航海を徹底するために、独自の動態管理システムと気象海象の変化に対応した警報システムを導入している。
なお、船名は東日本大震災の被害を受けた東北地方の1日も早い復興を願い、扇奥羽丸とした。
本船主要項目
船種:ケミカルタンカー
全長:64.46m
幅:10.00m
深さ:4.50m
総トン数(G/T):498トン
積荷積載量:1,259.63トン
貨物槽容積:1,230立方メートル
速度(航海速力):11.5ノット
船級:JG
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