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東芝、IHI/トラック輸送可能な放射能汚染水処理システム開発

2011年12月23日/IT・機器

東芝とIHIは12月22日、可搬型の放射能汚染水処理システム「SARRY-Aqua」を共同開発したと発表した。

<システムをコンテナに積載>
20111222ihi1 - 東芝、IHI/トラック輸送可能な放射能汚染水処理システム開発

<コンテナ内>
20111222ihi2 - 東芝、IHI/トラック輸送可能な放射能汚染水処理システム開発

処理装置一式を小型化し、国際標準の小型(20ft)コンテナに搭載することでトレーラー等により移動可能とした。

このため、様々な場所で放射性セシウムを含んだプール水や農業用水、除染で発生した水等の処理を行える。

2012年1月から東芝が中央官庁や地方自治体などと、本装置を使った活動について協議する。

SARRY-Aquaは、福島第一原子力発電所で稼働する汚染水処理装置「サリー」を小型化したもので、低濃度の汚染水をポンプで汲み上げ、吸着材が入った容器の中で汚染水から放射性セシウムを除去する。

サリーの技術をベースとしているため、機器構成がシンプルで、ポンプやモーターなどの動的機器を減らし、故障の少ない、安定した稼働を可能としている。

また、セシウムなどの放射性物質を取り除くための吸着材を格納する容器内部には遮へい体を設置しており、安全性に配慮した構造となっている。

処理能力は、汚染水1トンを1時間で処理することができ、処理した水の放射性セシウムの濃度は、10ベクレル/キログラム以下にすることが可能。

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