宇部興産は4月9日、炭酸ジメチル（DMC）を河南省中原大化、ハイケムと合弁会社を中国に設立すると発表した。
合弁会社は、中国第二の石炭事業会社でアジア最大の石炭ガス化企業でもある河南煤業化工集団の化学子会社である中原大化が51％、中国での化学品事業に精通しているハイケムと宇部興産がそれぞれ24.5％を出資して河南省に設立する。
宇部興産からDMC製造技術ライセンスを受け、中原大化の工場隣にDMC10万t/年の製造設備を建設し、2013年内の稼動開始を目指す。
宇部興産は、LiB電解液の分野でも世界をリードしており、昨年12月に設立したザ・ダウ・ケミカル・カンパニーとの電解液合弁会社では現在、米国・中国・欧州に工場を建設し、グローバルな生産・販売体制を構築する計画を進めている。
■合弁会社の概要
会社名：Henan Tanyi New Energy Co., Ltd.
所在地：河南省
資本金：2.88億人民元
出資比率：中原大化51％、宇部興産24.5％、ハイケム24.5％
設立時期：未定
