厚生労働省は6月29日、医療用医薬品のバーコード表示状況などを把握するため「医療用医薬品における情報化進捗状況調査結果」を発表した。
卸売販売業者への調査結果の概要では、物流センターでの新バーコード利用の企業の割合は販売包装単位では52%で、2010年度より15ポイント程度増となっている。
しかし、元梱包装単位では30%程度と2010年度とほぼ横ばいとなっている。
JANコードを利用していると回答した企業の割合は、販売包装単位では 34%で、元梱包装単位では25%となっている。バーコードを利用していないと回答した企業の割合は販売包装単位で14%、元梱包装単位で45%となっている。
いずれの包装単位でも新バーコードを利用していないと回答した企業の62%は新バーコードの利用について準備中としている。
物流センターと支店・営業所で保有しているバーコードリーダーの台数については、物流センターで約7000台(1社平均約180台)だが、このうち新バーコードに対応するバーコードリーダーの保有率は54%で2010年度より18ポイント増となっている。
支店・営業所における総数は約5000台(1社平均約120台)で、このうち新バーコードに対応するバーコードの保有率は45%で22年度より20ポイント増となっている。
なお、販売包装単位とは、卸売販売業者等から 医療機関等に販売される最小の包装単位。元梱包装単位は製造販売業者で販売包装単位を複数梱包した包装単位。