フェデラルエクスプレス(フェデックス)は10月12日、アジア太平洋地域での顧客サポート体制の改善とグローバル市場へのアクセス強化のため、シンガポールに新たな南太平洋地区ハブを開設したと発表した。
<新設された総面積2万6264㎡の南太平洋地区ハブ>
<エアサイド内に2つの駐機場を備えている>
<280台以上の配送車両が乗り入れ可能>
南太平洋地区ハブはシンガポールで最初にして唯一のエクスプレス輸送施設で、航空輸送、地上業務、通関の機能を一か所に集約したフェデックスにとってアジア太平洋地域で最大の統合施設。
入国管理局とシンガポール税関による貨物通関手続きを施設内で円滑に行えるシンガポールで唯一のハブでもあり、フェデックスを利用する顧客にとっては、より迅速で利便性の高い通関手続きが可能となった。
フェデックスの南太平洋地区ハブには、1時間に最大1万2000個の貨物を仕分けることができる12系統の完全自動高速仕分けシステムがある。この仕分けシステムは、荷物の底面以外に貼られたラベルであればすべての面のラベルを読み取ることができる高機能なスキャニング能力と荷物を適切な進路に送ることができる「シューソーター」と呼ばれる機能を備えている。また、ハブ内には280台以上の配送車両が乗り入れ可能。
フェデックスは既に中国の広州にアジアワン・ネットワークの中心となるアジア太平洋地区ハブを置き、大阪には北太平洋地区ハブを設置する予定で、アジア太平洋地域におけるサービス体制の整備を進めてきたが、新設された南太平洋地区ハブはその取り組みをさらに強化するものだ。