フェデラル エクスプレス(フェデックス)は10月17日、輸送中の貨物のモニタリングと温度管理を強化する新たな輸送サービス「フェデックス・プライオリティ・アラート」と「フェデックス・プライオリティ・アラート・プラス」を、10月1日よりアジア太平洋地域の輸出入貨物を対象に開始したと発表した。
このサービスは、契約者向けに提供されるもので、高い信頼性が求められる重要な貨物を送るアジアの顧客に、より優れた各市場間の接続性と安心を提供する。
米国の顧客のみに提供されていたが、日本・オーストラリア・中国・香港・韓国・マレーシア・ニュージーランド・シンガポール・台湾・タイの10の市場へサービスを拡大した。
フェデックスでは現在、アジア太平洋地域を含む世界70以上の市場でこの「フェデックス・プライオリティ・アラート」サービスを展開しており、今回のサービス導入はこのグローバル戦略の一環となる。
「フェデックス・プライオリティ・アラート」サービスで送る貨物には、ピンクのテープが貼られており、積み下ろしの際にその重要性が一目でわかるようになっている。同サービスは金融・航空宇宙・電子機器・製造・ヘルスケア業界をはじめとする緊急性の高い重要品目の輸送を対象としているため、的確な貨物のモニタリングが求められている。
そのため、専任のグローバル・サービス・アナリストチームによる24時間体制のサポートを提供し、専門トレーニングを受けたスタッフがアジアを含む全世界で輸送中の貨物の動きをプロアクティブにモニタリングし、その状況を伝える。
「フェデックス・プライオリティ・アラート・プラス」サービスはドライアイスの補充や保冷剤の交換、冷蔵保管など、フェデックス・プライオリティ・アラートに追加オプションを付けた、より付加価値の高い輸送サービス。
主にヘルスケア業界に特有のニーズに対応するもので、集荷から配達まで輸送貨物の状態を一定に保ちつつ、救命につながる可能性のある重要品目の安全性を高めている。
フェデックス/日中の越境EC市場参入を支援するハンドブック発行