NEDOのエネルギーITS推進プロジェクトは2月25日、大型トラックを自動運転・隊列走行を産業総合研究所つくばセンター(茨城県つくば市)のテストコースで公開した。
<大型トラック4台による隊列走行実験>
車車間通信を用いた車間距離制御と前方障害物認識技術を大型車メーカ4社の大型トラックに装着し、CACC(Cooperative Adaptive Cruise Control)の実験車4台を製作。
大型トラックで時速80km、4mの隊列走行を実現し、実用化が進めば15%以上の省エネルギー効果が期待できるという。
大型車・小型車混在で操舵制御と速度(車間)制御を行う自動運転・隊列走行の実験に成功し、通常時は道路の白線を認識・基準に走行する。
分合流部、降雪などの悪天候時などの白線認識不可時は前方車を追従するとともに、衝突回避の自動制御を行う。
車間距離を短くして隊列走行により空気抵抗の低減と、現状の道路幅員を維持したまま交通容量を増大(単位道路距離あたりの走行台数が増加)でき、交通流の円滑化効果が期待できる。
プロジェクトで開発した自動操舵システムや車車間通信を用いた車間距離制御システム等は、各種の運転支援システムの高度化にも転用可能。