DICは6月12日、輸出製品の化学物質を一元管理し、輸出先の法規・言語に対応する製品安全データシート(SDS/Safety Date Sheet)とラベルの自動作成を可能とする新システム「D-WERCS」の稼働を4月から開始したと発表した。
欧米のみならずアジアを含めた諸外国の法規にも対応できるよう開発した新システム「D-WERCS」の稼働を開始した。
DICが取り扱う化学物質の GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム分類結果や各国の法規情報等、SDSとラベル作成に必要な情報をアーカイブし一括管理することで、輸出先の法規に準拠した当該国言語による SDS およびラベルの自動作成が可能となった。
現在は、DICが製品を輸出している国・地域の19言語に対応しているが、最大 46か国語まで拡張することが可能。今後は、中国、東南アジアをはじめとする海外関連会社でも本システムの活用を図る予定だ。
DICは今後、既存の「CIRIUS」と「D-WERCS」を併用し、国内外のサプライチェーン全体での適切な化学物質管理を行うための情報を顧客に提供していく、としている。