サトーは7月23日、焼却時のCO2の放出を抑える技術「エコナノ」を使った感熱紙(糊なし基材)を販売開始すると発表した。
これまではラベルの粘着剤にエコナノ技術を適用する手法で製造していたが、用紙へ塗布する技術が構築できたことにより、粘着剤を使用しない感熱紙でもエコナノ化が可能となったもの。
通常の感熱紙と比較して、焼却時のCO2の発生を80%以下(自社試験結果)に抑える効果があるという。
サトーでは商品を通じた環境問題対応として全ての商品をエコナノ化することを目指している。発売を開始したエコナノ感熱紙は、環境保全への意識が高い製造業をはじめ、物流、アミューズメント、アパレル業界などの顧客向けとして、標準帳票や現品票、ジャーナル、チケット、振込み用紙、値札(タグ)、での用途を見込んでいる。
紙の厚さは80μ、105μ、120μからなり、今後は顧客のニーズに応じてラインアップを追加していくとしている。