日本通運は8月5日、ベトナム日本通運が取り組んでいる、ベトナムでのエコドライブプロジェクトが、6月20日、環境省の二国間クレジット制度(JCM)を利用したプロジェクト設備補助事業に採択されたと発表した。
環境省は、開発途上国での低炭素設備等導入事業の実施を支援することにより、低炭素技術等の導入を促進し、開発途上国での温室効果ガスの削減とともに、二国間クレジット制度(JCM)を通じた日本の温室効果ガス排出削減に資することを目的として「JCMを利用したプロジェクト設備補助事業」を実施している。
採択された取り組みは、ベトナムでのデジタルタコグラフを用いたエコドライブプロジェクト。ベトナムのホーチミンとハノイで、ベトナム日通が使用しているトラック130台にデジタルタコグラフを活用したエコドライブ啓発システムを装備し、燃料給油量、走行距離、運転行動などのデータを収集・分析する取り組み。
デジタルタコグラフにはジャイロセンサーが搭載されており、急加速、急減速、急ハンドルなどの運転行動が感知できる。これにより、ドライバーに対してデータを基に運転行動の改善指導が行なえ、輸送品質だけでなく、燃費効率の向上も指導することができ、年間310tのCO2削減効果があると見込まれている。
日通はすでに、マレーシアで同システムを導入済みで、2013年にはCO2を年間約6%削減、自動車事故発生件数が10分の1になるなどの成果をあげている。日通は今後も地域の成長・発展を物流面からサポートするとともに、低炭素型のサプライチェーンの構築を目指していくとしている。
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