商船三井は10月27日、万一の重大海難事故発生に備えた緊急対応訓練の一環として、海難対応訓練を実施したと発表した。
商船三井グループの船舶管理会社が管理するプロダクトタンカーが、米国領海内において他船と衝突し、乗組員の負傷及び油濁事故が発生した想定で、実施日は10月24日。
参加者は商船三井の重大海難対策本部を構成する役員および関係部署と船舶管理会社。
訓練内容は、「米国テキサス州・ヒューストン港を出港したプロダクトタンカーが、ガルベストン湾内を航行中に貨物船と衝突、船体に損傷が生じ、積載貨物が海上に流出する。また、衝突時の衝撃により、本船乗組員が負傷した」との想定で実施。
事故発生の第一報を受けて、商船三井内に重大海難対策本部を設置、関係者間での情報の収集・伝達などの初期対応、本船への指示、模擬記者会見などを実施した。
今後の取り組みとして、訓練で培ったノウハウや新たに見つかった改善点などを共有することにより、商船三井グループ全体で万一に備えた緊急対応体制をより強固なものに整備していくとしている。