ダイフクは10月30日、ニュージーランドのBCS社の株式を80%取得し、子会社化すると発表した。
事業をスピーディーに効率よく拡大・強化するため、友好的M&Aを視野に置き、営業エリア・顧客基盤・製品のいずれの面でも補完し得る相手先としてBCS社を選択したもの。
BCS社は、オセアニアでのABH分野(エアポート向けの手荷物搬送)の売上高トップ企業で、世界の大手航空会社や空港を顧客に持ち、LCC等で発展著しい東南アジア市場に事業を拡大。現在、オセアニア、東南アジアを中心に計6か国に拠点を展開し、従業員数は約400人。
BCS社は航空業界での豊富な人脈と高いシステムインテグレーション力を強みにしているほか、業界唯一の3D画像によるシミュレータ・テストツール・SCADA(システム監視などを行う制御システムの一種)の3機能を併せ持ったソフトウェアを独自開発し、ITを駆使したソリューション営業で他社との差別化に成功。
これらを受注活動・据付業務、納入後のオペレーションとメンテナンス業務に活用して成果を挙げている。また、手荷物を登場客自身がチェックインする無人システムを開発、すでに数か国で稼働し、さらなる受注拡大を目指している。
■子会社の概要
名称:BCS Group Limited
所在地:Unit F,7 Orbit Drive, Albany, Auckland 0632, New Zealand
事業内容:空港手荷物及び小荷物配送センターの仕分け搬送システムの製造、販売、サービス
資本金:5億800万円
設立年月日:1993年9月27日
2014年6月期
連結純資産:13億3000万円
連結総資産:45億400万円
連結売上高:123億5200万円
連結営業利益:5億4500万円
連結経常利益:5億1300万円
連結当期利益:4億1300万円
伊藤忠ロジスティクス/米墨輸送ブローカーのBCS LOGISTICS LLCに出資