横浜市港湾局は11月4日、大黒ふ頭岸壁等改良事業についての公共事業事前評価調書案を発表した。
船舶の大型化に対応するため、岸壁を増深と延伸、完成自動車の荷捌き地を拡張する。
事業スケジュールはP3からT3までを2015年度から2017年度までに整備予定。T4からT8までは2018年度以降実施する。
総事業費は約50億円。国庫補助事業として実施する予定。
事業の必要性として、現状では、自動車専用船が着岸する岸壁や荷捌き地が慢性的に不足しており、ユーザーからも改善が求められている。
今後世界的に自動車の需要は伸びると予測される(今後20年間で約2倍)ことや、輸送効率化のために船舶の大型化が進んでいることから、岸壁の増深、延伸と荷捌き地の拡張が必要となっているとしている。
事業が完成すると、完成自動車の取扱い機能が強化されることから、取扱貨物量が増加し、雇用や消費が増加し市内経済が活性化するとともに、国際競争力のさらなる強化が期待されるという。