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配送計画の精度/44%が効率的、改善余地も

2015年02月17日/調査・統計

NECソリューションイノベータは2015年版物流リサーチ「物流や配送、物流システム(TMS/WMS)に関するリサーチ結果」を発表した。

<配送計画の立案について>
20150217nec - 配送計画の精度/44%が効率的、改善余地も

リサーチ結果では、配送計画の精度について「効率的な配送計画になっている」「とても効率的な配送計画になっている」を合わせ約44%が効率的と回答した。

特に従業員数が大きくなればなるほど、効率的と回答する割合が高いことが分かった。一方、配送計画の精度について「どちらとも言えない」が41%を占め最も多く、「非効率な配送計画になっている」、「かなり非効率な配送計画になっている」と合わせると50%を超え、まだ配送計画の改善に余地があることが伺えるとしている。

配送計画の内容は「車種や車格(2t・3t)が適正」の満足度が最も高く、「操作性や画面の見やすさ」「車両台数の最小化」「計算時間」など配送計画のシミュレーションそのものでは満足度が不満度の合計を上回り、配車計画結果への一定の満足度が得られていることが伺える。

配送計画の課題では「配送計画プランナーがベテランの専門業務になっており、標準化されていない」という回答が42.7%で最も多く、配車計画の立案が「人手により立案している」が38.7%とまだまだ配送計画に人手が占めるウェイトが高い結果となった。

一方で、物流業界での人材問題では「ドライバーが不足している」「ドライバーやリフトマンの高齢化」に次いで「配車計画プランナーの高齢化」が24.7%と課題が指摘されている。配車計画での人手のウェイトが高い分、今後の配車計画プランナーの高齢化なども懸念材料となっている側面が伺える。

「ドライバーが不足している」が46.3%と高く、半数近くの企業がドライバー不足を認識していることが分かった。特に、輸送・倉庫業に業種を絞ると70.0%が「ドライバーが不足している」と回答しており、輸配送を本業としている業種が他の業種に比べて深刻に人材不足を認識していることがわかった。

人材不足をカバーする可能性として、「女性ドライバーの活用をすすめるべき」は12.0%、「外国人ドライバーの活用を進めるべき」は1.3%と共に回答が少なく、人材不足への明確な対策が見いだせていないことが伺えるとしている。

■2015年版物流リサーチ「物流や配送、物流システム(TMS/WMS)に関するリサーチ結果」
http://www.nec-solutioninnovators.co.jp/sl/uf/

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