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米国/2月度のアジア主要10か国発のTEU実績3.7%増

2015年03月13日/調査・統計

Zepol(ゼポ)は3月13日付で、米国海上コンテナ輸入の2月実績をまとめた。

アジア主要10か国発TEU(B/L・Loading Port/母船積地ベース・実入り・FROB含)は、前年同期比3.7%増の100万TEUとなり前月から横ばいを維持している。

米国向け世界合計 (FROB含) は、アジア発の小幅増に加えて、中米発(10%減) 以外は、 欧州発(シェア15%)が11%増、カナダ発(シェア5%) 53%増、南米発(シェア3%)14%増と好調だったため、全体では前年比4.7%増の159.8万TEUと前月をやや上回る(1.6%増)結果となった。

アジア発の6割を占める1位中国発は春節前だったことで前年比12.4%増と2ケタの伸びで全体を押し上げた形となった。2位の韓国は自国分の減少(15%減)に加えて、中国発トランシップ分が減少(22%減)したことで前年比20.2%減だった。

3位の香港は8か月連続の減少で前年比15.4%減。3位の台湾は1月が7か月連続プラスの後大幅減(33.5%減)だったが、2月は4.4%のプラスとした。5位、7位のシンガポールとベトナムは揃って7か月連続のプラスで、前年比はそれぞれ42.9%、9.2%の増加(ベトナムは1月23.3%増)だった。

8位のインドは連続19か月目のプラスで2月も26%の二ケタ増と好調維持。9位マレーシアは1月まで14か月連続のプラス(9か月連続二ケタ増)だったが、2月は29%減となった。10位のタイは12月に6か月目のプラス(昨年6.6%減)のあと1月が19.2%減となったが、2月は3.6%のプラスだった。

6位の日本発(直航分)は、12月まで11か月続いた前年比プラスが、1月の14.6%減の後、2月も34%減の3万4000TEUと単月としては過去最低を記録(それまでの過去最低は2009年1月の3万9000TEU)、日本発直航便が西岸混雑の影響を最も受けた形となった。釜山経由TS分も前年比28%の減少だった。

それぞれの米国通関港を地域別に比較すると、日本発は西岸向けシェアが86%とアジア発平均の65%よりも約20%も高く(昨年の実績でも日本発は90%、アジア発平均は69%)、かつ、同じ西岸向けでも前年比はアジア発が1.9%減だったのに対して、日本発は36.5%減と大差があったことが分かる。前月比でもアジア発平均が0.1%プラスの横ばいだったのに対して日本発は12.9%減と差がある。 

一方、西岸混雑の影響を米国発日本向けの肉類について検証すると、オークランド発など西岸発海上コンテナ分(重量ベース)の前年比は、11月10.5%減、12月8.2%減に続き1月は20%減となり、その間、シカゴ発を中心に航空貨物分が、それぞれの月で146%、53%、 335%の急増を記録した。

ただし、冷凍牛肉は、それぞれの月で51%、31.8%、11.4%の増加だった。それに対する、日本側の海上コンテナ輸入3港(東京・神戸・横浜)向けの豚肉、牛肉それぞれの、コンテナ量(TEU)は、3港平均で12月(7.7%減、7.2%減)に続き1月分は、29.2%、31% の減少となった。

ただし、横浜向け牛肉だけは、それぞれの月で 46.6%、31.1%、11.7%の増加となっており、豚肉も横浜向けの12月分は5.9%減だったが、1月分は0.5%増だった。

問い合わせ
ZepolJapan
南石正和
mnasneki@zepol.jp

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