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井本商運/釜石市の建設発生土を海上コンテナ輸送

2015年03月13日/3PL・物流企業

井本商運は3月13日、東日本大震災がれき仮置場の開発により発生した建設発生土の海上コンテナ輸送(釜石港~八戸港間)を釜石市から受注し、初便が釜石港を出港したと発表した。

<釜石港CYでの初積み出し様子>
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<井本商運井本隆之社長(左)と野田武則釜石市長(右)>
20150313imoto2 500x375 - 井本商運/釜石市の建設発生土を海上コンテナ輸送

土壌を対象とした輸送は、ダンプカーによる陸送が一般的だが、さまざまな効果が期待できることから、災害廃棄物の海上コンテナ輸送の経験を生かし、引き続き積極的に取り組んでいくとしている。

さまざまな効果とは、海運へのモーダルシフトによる、大型車両の通行の軽減や渋滞の軽減。密閉コンテナを用いた一貫輸送による、輸送経路での土壌や粉塵の飛散防止。定期航路の利用(既存貨物との積み合わせ)による、コストメリットの実現といったもの。

なお、井本商運は、2011年3月11日の東日本大震災発生直後から迅速に航路復旧を進め、翌4月には八戸港(青森県)、6月には仙台港(宮城県)と小名浜港(福島県)、7月には釜石港(岩手県)、そして12月には相馬港(福島県)への寄港を再開するなど、被災地への安定的な物資輸送に努めてきた。

また、災害廃棄物の広域処理事業では、木くずなどの可燃物を密閉式コンテナに詰めて海上輸送する手法を提案し、宮城県石巻市から北九州市に約2万2500 トン、また、岩手県宮古市から大阪市に約1万5200トンの輸送を行っている。

■概要
発注者:釜石市役所
貨物内容:被災地開発に伴う建設発生土
貨物量:約1万6000トン(約1000TEU)
輸送区間:釜石市片岸地区~釜石港~八戸港~八戸市内八戸セメント
輸送期間:2015年3月~2015年8月
日程:3月11日釜石港CYに搬入開始
   3月13日釜石港CY初積み出し
   3月14日八戸港CY荷揚げ後、納品

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