徳島県とアマゾンジャパン・ロジスティクス、ヤマト運輸は7月7日、「災害発生時における物資輸送に関する協定」を締結した。
大規模災害発生時に、被災者と全国の支援者をつなぎ、被災者の本当に必要とする物資を必要な量だけ届ける新たな災害支援のスキームを構築するため締結したもの。
Amazonの「ほしい物リスト」に登録された被災者の必要とする物資を、全国のAmazonの顧客に支援物資として購入してもらい、ヤマト運輸は徳島県の要請により、Amazonの物流センターから出荷される支援物資を、徳島県内の支援物資集積所や各避難所へ届ける。
徳島県は、災害発生時に、ヤマト運輸へ「緊急通行車両証」などを速やかに発行し、徳島県災害時情報共有システム内の道路状況など物資輸送に必要となる情報を提供する。
Amazonは全国9か所の物流センターに特別仕分け場を設置し、支援物資を迅速に出荷する。
ヤマト運輸は、津波などの被害を受けにくい県内と香川県の施設を代替の物流ターミナルとして使用する。
全国から徳島県へ向けて輸送される支援物資を混乱が想定される四国内へ効率よく輸送するため、一旦、関西、中国地方の物流ターミナルを経由して輸送するなど、迅速に避難所へ届ける。
今後、徳島県とAmazon、ヤマト運輸は、引き続き連携を強化し、災害状況に応じた最適な物資輸送モデルの構築を目指すとともに、構築する物資輸送モデルを活かし、南海トラフ巨大地震などの大規模災害発生に備えるほか地域の防災対策の強化にも寄与するとしている。
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