三菱商事は8月28日、シンガポールの農産物事業会社Olam社に20％出資し、資本業務提携を締結すると発表した。
世界的に需要拡大が見込まれるコーヒー・ココア・ナッツ類等の食品原料をはじめとする農産物分野においても、農業生産やその周辺事業、貿易、加工を含めた原料調達網の拡充を進め、世界各国の消費者への安定供給を果たすと共に、グローバルな事業拡大の取組みを加速していく。
両社は、製菓・飲料等の食品原料を含めた幅広い農産物、特に世界的に高まる消費者の「食のサステナビリティ」への関心に対応した原料の調達網拡大に取り組む。
Olam社の農業生産・調達基盤と三菱商事の食品製造・販売基盤を融合させ、農業生産と周辺事業から集荷・加工・製品製造・販売に至るまでの新たな垂直統合事業プラットフォームを構築し、グローバルベースで事業展開していく。
Olam社が持つアフリカでの原料調達網と食品加工などの強固な事業基盤を起点に、将来有望な消費市場であるアフリカ大陸での事業拡充にも積極的に取り組むとしている。
■Olam International Limited
本社所在地：9 Temasek Boulevard# 11-02 Suntec Tower Two Singapore 038989
設立：1989年
事業内容：農産物の生産、集荷、加工、貿易、港湾運営事業
従業員数：約2万3000人（2014年6月末）
2014年12月通期の業績：売上高約1.8兆円、EBITDA：約1004億円、連結純利益約571億円
