横浜冷凍(ヨコレイ)は9月3日、横浜市鶴見区の横浜物流センターに機関投資家・アナリスト10名を招き、施設見学会を開催した。
温度変化の極めて少なく貨物の品質保持に最適な自然対流冷却方式(天井ヘアピンコイル)や、異物混入などのリスクから貨物を守るフードディフェンス設備など、ヨコレイの取り組みについて紹介した。
正社員が冷蔵倉庫内の作業を行う「社員オペレーション」を見学し、ヨコレイのビジネスモデルとその長所について説明を行った。
施設見学後の質疑応答では、2020年の冷媒フロン生産禁止、老朽化した施設の建替問題といった設備に関する質問や、TPPをはじめとする低温物流ニーズの高まりなど事業環境に関する質問など、事業環境が大きく変化する局面に差し掛かかった冷蔵倉庫業界でのヨコレイの取り組みについて多くの質問が挙がった。1時間以上におよぶ活発な意見交換が行われ、ヨコレイの強みについて理解を深めた。
センターは、2007年2月に竣工した港湾型と物流型の両方のニーズへ対応したハイブリッド型の冷蔵倉庫。自然対流による冷却方式の「天井ヘアピンコイル方式」を採用し、高品質な保管環境を完備。
冷媒にはフロンガスを使用せず、自然冷媒であるNH3(アンモニア)を使用した環境にやさしい冷凍機器を導入している。