SAS Institute Japanとマップアール・テクノロジーズは10月6日、グローバルでの協業を基盤に、国内においても協業を開始すると発表した。
SASビッグデータ・アナリティクスの主要ポートフォリオとエンタープライズ・グレードのHadoopであるMapディストリビューションとの密接な統合によるメリットを、両社共通の顧客に提供する。
国内においても、ビッグデータ・アナリティクスに対応する、「SAS LASR Analytic Server」、「SAS Visual Analytics」、「SAS High Performance Analytics Server」、「SAS Data Loader for Hadoop」を含むSASのハイパフォーマンス・アナリティクス製品がMapR上で利用可能となる。
統合ソリューションは、SASの機械学習やビジュアライゼーション製品を、コスト効果に優れる分析基盤であるMapRのHadoopプラットフォーム上で活用することにより、企業が抱える業務課題を解決し、ビジネス機会を最大化する。
顧客はSANやNASといった専用ストレージに依存することなく、Mapをソフトウェア・デファインド・ストレージとして利用できるため、ビッグデータ用のストレージ基盤をコスト効率良く拡張することが可能となる。
同様に、より多くのデータ量や多構造化データを含むより多くのデータ種をパフォーマンスとコスト効果高く分析したいというITニーズに応えることができる。
SAS on Mapの統合ソリューションは、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、日本ヒューレット・パッカードの両社共通のパートナーからも購入やシステムインテグレーションといったサービスの提供が可能で、さらに両社で新規パートナーを開拓、育成していくとしている。
CTCはMapとSASの共通パートナーとして、SAS on Mapの各ソリューションを推進しており、その一環として同ラボに常設のデモ環境やPoC環境を設置した。
ビッグデータやアナリティクスを検討している顧客は、このラボでアウトプットの確認やパフォーマンスのベンチマーク等ができ、システム導入の際に懸念となる点を確認、払拭することができる。
日本ヒューレット・パッカードでは、同社の「HP Executive Briefing Center (EBC)Japan」において、IoTデータの可視化・分析など、SAS on Map稼働環境を体感することができる。