Zepol（ゼポ）は2月9日付で、米国海上コンテナ輸入の1月実績をまとめた。
アジア主要10か国・地域発のTEU（B/L・LoadingPort/母船積地ベース・実入り・FROB含）は、前年同月比15.6％増の117万TEUとなった。
前年1月が米国西岸の労使問題からの混雑の影響で大幅減少の月であったことから前年比はその反動とも見られるが、1月の輸送量としては2014年実績を上回り過去最多となった。
米国向けコンテナ世界合計（FROB含）も、欧州、南米発は低調だったがアジア発増加に支えられて前年比12.9％増の161万TUEとなった。
アジア発の6割以上を占める1位中国の1月分は春節を前にして12月に比べて10.7％増、前年比では21.6％の増加だった。
2位の韓国は前年比14.7％増となり、自国分の12.7％増に加えて中国などからのトランシップ（TS）分も12％増で11月連続プラスを維持した。
3位の台湾は自国分の29.9％増に加えて、TS分を含めた直航分が49.4％増と大幅増加。4位の香港は12月までは減少続きだったが1月は4.1％のプラスだった。
5位のシンガポールは10月からマイナスに転じていたが1月は4.5％増となった。
6位のベトナムは57.3％の大幅増加で18か月連続プラス。荷受け地ベースでは、アジア2位に定着し32.9％増となった。
8位のインドは12月に連続プラスが29か月目でストップしたが1月は0.4％減と横ばい。9位のタイの1月分は26.5％増だった。10位のマレーシアの自国分は35.8％増だったが直航分は37％のマイナスだった。
日本発（直航分）は1月も1.6％減と連続10か月のマイナスでベトナムに抜かれて7位に下がった。
直航分が12月実績からほぼ全港が減少（平均16.5％減）となっており、特に名古屋,横浜、仙台、博多は2桁のマイナス。前年の1月に対しては、東京、神戸がそれぞれ16.0％増、19.7％増だった。
日本発TS分では、釜山港に光陽港を加えた韓国経由分が各港とも増勢で、前月比では17.1％減だったが、前年比では52.1％増となった。
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南石正和
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