JFE環境は4月4日、首都圏で発生する汚染土壌の積替保管・海上輸送事業を8月から開始すると発表した。
首都圏では東京オリンピック開催に向けた施設建設や道路工事などにより、汚染土壌の発生が急増すると見られているが、首都圏で処理するには設備能力が不足。
発生した土壌は全国の処理施設に運搬する必要があり、現在は陸上輸送が主体だ。
JFE環境は末広作業所に最大1700tの汚染土壌を一時保管する施設と船舶係留設備を建設し、年間10万tの汚染土壌の海上輸送を行う。
この輸送事業によって、年間4273tのCO2の排出削減が可能となるため、国土交通省「モーダルシフト・輸送効率化による低炭素型静脈物流促進事業」として2015年度補助対象事業に採択されている。
JFE環境は、建設廃棄物や産業廃棄物の収集運搬及びリサイクルを通じて培った汚染物質の管理ノウハウや収集運搬・処理事業者との幅広いネットワークを活用し、低炭素・資源循環型社会の形成に貢献していくとしている。
■概要
名称:末広作業所
施設建設地:横浜市鶴見区末広町2-1-8