フレクトは6月22日、コネクテッド・カー・アプリケーション「Cariot(キャリオット)のサービスで、建設・物流業向けの対応デバイス拡充と、車両の到着予測や稼働率レポート機能を追加したと発表した。
「Cariot」は、車両にOBD-IIデバイスを差し込むだけで、インターネットやクラウドにつながるアプリケーション。
位置情報や速度、燃費を始めとする幅広い車のデータの取得が可能で、属人的な管理に頼ることが多かった車の情報を可視化できる。
2015年秋より、 営業車両管理やバスの運行管理などで利用実績を積み重ね、2016年に入ってからは建設現場や物流業務を中心に「リアルタイムの車両位置把握による作業効率化」や「稼働状況の見える化による車両の最適配置」を目的に多く利用されるようになった。
建設・物流業では、走行記録の見える化と同時に「車両が目的地に着くタイミング」や「配送ルート通りに走行しているか」などの位置情報がリアルタイムで把握できる点が評価されている。
リアルタイムにコミュニケーションが取れる事で、 荷物の積み込みや下ろす時間のロスを減らしたり、トラックの走行ルートを管理する事が可能となる。
トラックの中にはOBD-IIインターフェースがない車両も多く存在するが、これらのニーズに応えるためにシガーソケット対応デバイスの供給を開始、Cariotによる対応車両を大幅に拡充した。
さらに、建設現場、物流現場でのアプリケーション機能も強化。目的地への到着時間の予測を通知できる「到着予測機能」、車両の最適配置を実現するために車両の稼働時間・日数が把握できる「稼働率レポート機能」を追加した。
「Cariot」事業では、コネクテッド・カーが当たり前になる未来に向けて、新しいコネクテッド・カーのユースケースを生み出していき、多くの顧客に貢献していくことを目指している。まずは2016年度内に5000台の車両への「Cariot」の導入と新たなユースケースの創出を目標とする。
■コネクテッド・カー アプリケーション「Cariot」
http://cariot.jp/
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