日本精密は8月4日、ベトナムの第4工場が竣工したと発表した。
第4工場は表面処理工程の専用工場として使用する。
7月中旬より第2工場の現在設備を移管し、サンプル生産を行った後、7月下旬~8月初旬には本格操業を開始する。
今後は顧客の需要に応じた追加設備の導入も検討し、表面処理工程の集約化と処理能力の向上を見込んでいる。
従来の第2工場が、加工~研磨等の工程を行う第1工場、第3工場から約 400mと非常に離れた場所にあったのに対し、この第4工場は第1工場に隣接し、両工場間を渡り廊下で繋いでいる。
生産効率についても向上することを見込んでいる。
第4工場の設備設置は1階部分のみとし、上階はオートバイが 2000台規模で駐車可能な駐車場とした。
駐車場に向かう建物側面のスロープは両面に2スロープ用意し、約2700名に増加した工場員が、短時間でスムーズに駐車して始業できるようにするなど、細かい点にも配慮した工場としている。
第4工場の建設により表面処理能力を増強し、併せて生産効率の向上を図ることにより、ベトナム工場での高付加価値製品の増産と、同社グループの収益拡大を図っていく。